熊本県

JSFP がん・生殖医療連携会議およびOncofertility Consortium JAPAN 2016 準備会議〈2016年7月30日〜31日〉

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『熊本県のがん・生殖医療連携の現状』
熊本大学 産科婦人科 岡村 佳則先生


熊本県におけるがん・生殖の地域医療連携について

 熊本県では、県内のがん・生殖医療のネットワーク構築を始めるにあたって、ハブとなる生殖医療・がん連携センターを熊本大学医学部附属病院内に設置し、平成28年4月1日よりがん診療科や産婦人科の医師、がんセンター内相談窓口担当の看護師など21名をコアメンバーとしてその活動を開始しました。4月26日には、岐阜大学の古井准教授をお招きし、キックオフミーティングを開催して熊本県内のがん診療拠点病院へ熊本県がん・生殖ネットワークの存在を周知し、その活動を開始する予定でしたが、4月14日と16日に発生した熊本地震のため延期せざるを得なくなりました。

 改めて6月29日にキックオフミーティングが開催され、熊本県内各地から150名を超える参加者がありました。ミーティングでは、まず熊本大学医学部附属病院産科婦人科の本田律生講師による「熊本大学医学部附属病院 生殖医療・がん連携センターの役割について」の講演があり、がん・生殖ネットワークの紹介や患者さん紹介の流れについての説明がありました。次いで岐阜大学大学院医学系研究科産科婦人科学の古井辰郎准教授による「小児およびAYA世代がん患者のがん治療と生殖機能〜がん・生殖医療連携としての岐阜モデルの現状〜」の御講演があり、これからわれわれが目指す方向性をお示し頂きました。御講演後には多くの具体的な質問があり、がん・生殖医療ネットワークへの潜在的な需要の高さがあると感じられました。

 キックオフミーティングから4ヶ月が経過し、未受精卵子凍結が2症例、胚凍結1例、精子凍結3例と少しずつ症例が増えてきました。しかしながら、ほとんどが熊本大学医学部附属病院の症例であり、県内他施設からの紹介が少ない状況です。県内のがん拠点病院の医師のみならず、地域医療連携やがん相談支援に携わる多職種の担当者に向けての広報活動が課題であると感じました。今後がん患者さんが必要とする情報を正確に伝えられるよう、活動していきたいと考えています。

熊本大学大学院 生命科学研究部 産科婦人科学 講師
岡村 佳則

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