岡山県

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JSFP がん・生殖医療連携会議およびOncofertility Consortium JAPAN 2016 準備会議〈2016年7月30日〜31日〉

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『岡山における「がんと生殖医療」の動向』岡山大学大学院保健学研究科 岡山大学病院産婦人科 岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター 中塚 幹也先生

岡山県でのとりくみ

 岡山大学病院では市内の医療施設と連携して,悪性腫瘍の治療に伴う妊孕性の低下に対応するため,従来から配偶子・卵巣凍結保存を行ってきました.血液腫瘍,骨腫瘍,乳がんなどの方々を治療する腫瘍専門医と生殖医療専門医とが個別に連携して,この取り組みを行っていましたが,さらに多くの悪性腫瘍を取り扱う診療科を含めて,この問題を考えていきたいと考えています.
 2013年12月,そのような目的で,岡山において「がん患者の生殖医療を考えるネットワーク」を立ち上げることになりました.今後は,医療施設や診療科の境を超えて賛同者の輪を広げていく予定です.
 岡山大学では,医学部と農学部が連携(医農連携)して,2013年10月に岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター(ARTセンター)を開設し,生殖補助医療では欠かせない胚培養士(エンブリオロジスト)の養成や,現職の胚培養士(エンブリオロジスト)のリカレント教育を開始しました.岡山大学の社会貢献事業として,ARTセンターにおいても配偶子・性腺凍結の技術や施設・診療科間の連携システムの開発に取り組みます.また,従来通り,岡山大学病院内に開設されている岡山県不妊専門相談センター(岡山大学大学院保健学研究科事業)においても不妊カウンセラーが悪性腫瘍の治療に伴う妊孕性温存に関連する相談や精神支援を行います.
 徐々にではありますが,地域の方々のために「がん患者の生殖医療を考えるネットワーク」を充実した形にしていきたいと思っています.

2013年12月22日
岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター キックオフシンポジウムに寄せて

岡山大学病院産婦人科
岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター
岡山大学大学院保健学研究科
中塚 幹也

がんと生殖医療を考えるネットワークOKAYAMA
http://www.okayama-u.ac.jp/user/ofnet/

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